【そもそも睡眠はなぜ必要?】

2021.05.17掲載
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水や食料は私たち人間が生きていく上で必要不可欠ですが、
それ以外にもう1つ絶対に必要ものがあります。それが睡眠です。
睡眠が必要となるのはみなさん漠然と知っていると思いますが、それでは「睡眠がなぜ必要であるか?」という質問に対して明確に説明できる人は実際には少ないかもしれません。

そこで、睡眠について調べてみました。

なぜ人は眠る必要があるの?

人間は睡眠中に、体のさまざまな部位のメンテナンスをおこないます。
その中でも最も重要なメンテナンスとして、脳のメンテナンスがあります。
人間の脳はとてもデリケートな構造となっており、睡眠不足が続くと、脳の機能低下につながりかねません。
そこで、睡眠という形で脳の休息をとったり、メンテナンスをしたりすることが求められるのです。
もちろん疲労回復という意味でも睡眠は必要不可欠です。
どんなに体力がある方でも、睡眠時間はきちんと確保する必要があります。

睡眠時間はどれくらい必要?

睡眠の必要量にはかなりの個人差があり、年齢・日中の 活動量、体調などによっても大きく変わってきます。
例えば、ショートスリーパーと呼ばれている方たちは1日2時間から3時間程度の睡眠であっても問題なく行動できます。
反対に、ロングスリーパーと呼ばれる方たちの場合には1日に8時間から10時間程度の睡眠をとらないと、日中にパフォーマンスを発揮できないというケースもあります。
このほか、人によっては24時間以上睡眠をとらなくても大丈夫という方もいます。
つまり、必要な睡眠時間は人によって違うというわけです。
そのため、自分に合った睡眠時間を見つけることが大事なのです。

最適な睡眠時間(年齢別)睡眠時間には個人差があるとはいっても、やはり知りたいのが自分に合った睡眠時間だと思います。
そこで、年齢別の最適な睡眠時間についてのデータをご紹介します。
2015年に国立睡眠財団(NSF)が発表した内容です。

0~3ヵ月:14~17時間
4~11ヵ月:12~15時間
1~2歳:11~14時間
3~5歳:10~13時間
6~13歳:9~11時間
14~17歳:8~10時間
18~25歳:7~9時間
26~64歳:7~9時間
65歳以上:7~8時間

先ほどもお伝えしたとおり、個人差はあるものの、1つの目安にはなるでしょう。

また、睡眠と死亡率についてですが、7時間睡眠の人の死亡率を1とした場合、 3時間以下の人は1.2~1.3倍、 10時間以上の人は1.3~1.4倍 の死亡率になるそうです。

最適な睡眠時間は、誰にとっても7時間 である という訳ではありませんが、 「7時間が最適である人の割合が一番多い」ということのようです。
ですので、成人であれば最低でも7時間は睡眠時間を確保していただいた方がいいでしょう。

睡眠不足が続くと……?

睡眠をとらないと、以下のような健康上の問題があらわれ、 仕事にも悪影響がでてきます。

・体力低下 ・注意力低下・判断力低下 ・作業効率の低下
また、睡眠障害を起こす疾患には、以下のようなものがあります。

・不眠症
主な原因はストレスや不安です。眠れない事に対する自己嫌悪でストレスが増大し、
症状が悪化することもあります。

・睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に10秒以上の呼吸停止を繰り返す疾患です。酸素飽和度が低下するため 集中力・記憶力の低下が生じ、最悪の場合には突然死を起こす危険性もあります。

・ナルコレプシー
充分な睡眠をとったにも関わらず昼間に強い眠気が遅い、意思とは関係なく寝てしまう病気ですが、 原因は解明されていません 。

・周期性四肢運動障害

寝入りばなに瞬間的な筋肉の痙攣やびくつきが起こる 病気です。精神的・肉体的なストレスが 主な原因なのですが、てんかん性脳波異常が発症原因の場合もあります。

もし「寝なくても大丈夫!」と思っていたとしても、知らない間に体に悪影響を及ぼしている可能性はあります。睡眠時間はしっかりと確保するようにしましょう。



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