「夜すぐに寝付けない」
「朝すっきり起きられない」
こんな悩みを抱える親御さんは少なくないのではないでしょうか。
日本の子供の睡眠時間は短く「児童生徒の健康状態サーベイランス事業報告書」(2018~19年)によると小学校5~6年生の女子が8時間35分、男子が8時間40分。
米国のある団体によると6~13歳は9~11時間が望ましい。ほかのデータでも日本の子は世界でも極端に睡眠時間が短いことがわかっています。
背景にあるのは夜型生活の浸透やゲーム、スマホ時間の増加でしょう。
大事なのは勉強や運動で能力を発揮するにはしっかり寝るのが大切だと子供にわかってもらうことです。
興味深い研究があります。
平均6時間41分しか寝ていなかった米国のバスケットボール選手に1日10時間寝るよう指示したところ、成果が上がったという内容です。
実験を始めて5週間後にはフリースローの成功率が9%上昇。
コートを縦に1往復半するときのタイムが0.7秒縮まった。
スリーポイントシュートの成功率が9.2%増加した。
睡眠が十分でなかったために元の能力の約1割は発揮できていなかったといえます。
この研究からは勉強や運動で成果を上げるには塾の回数や練習時間を増やすより、十分睡眠をとる方が効率がいい場合があるといえます。
十分な睡眠をとるために必要なキーワードは3つ。
気合・・・寝る前に「私は〇時に起きる」と宣言。体内の目覚まし時計がセットされる。
運動会や遠足の日、朝が早くてもパッと目が覚める子もいるでしょう。
「あすは〇時に起きよう」と自分で決めたり親子で話したりして、気合を入れる習慣
を是非身に着けてほしいです。
太陽・・・昼は光を浴び、夜は部屋を暗くすると眠りのホルモン「メラトニン」が合成されやすい。
眠くなるのは「メラトニン」と呼ばれる眠りを誘うホルモンの作用によるもの。
メラトニンが沢山分泌されると体温が下がって眠くなる。
寝ている間の成長ホルモンの分泌を促す働きもあります。
外活動・・「メラトニン」の合成に必要な「セロトニン」分泌には外での適度な身体活動が必要。
子供たちは勉強でも運動でも自分の成果を上げたい気持ちは少なからずあると思います。
十分な睡眠によって自分が発揮できていない力を引き出せること、その為には何が大切かを知ることは、これからを生きる上できっと役に立つでしょう。
参考資料/日本経済新聞
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